ひょうご安全の日のつどい 3年ぶりに通常開催 子どもたちが誓い「震災を忘れず、次の世代に伝える」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ひょうご安全の日のつどい 3年ぶりに通常開催 子どもたちが誓い「震災を忘れず、次の世代に伝える」

LINEで送る

この記事の写真を見る(6枚)

 阪神・淡路大震災から28年を迎えた1月17日。兵庫県神戸市の東部新都心・HAT神戸などで「ひょうご安全の日のつどい」が行われました。新型コロナウイルスによる影響により、昨年2022年までの2年間は追悼行事のみの縮小規模でしたが、今年は3年ぶりに通常開催されました。

1月17日、3年ぶりに開催された「ひょうご安全の日のつどい」
1月17日、3年ぶりに開催された「ひょうご安全の日のつどい」

 人と防災未来センター(神戸市中央区)で行われた追悼式典は、兵庫県立西宮高等学校・音楽科の生徒による献奏曲の演奏で始まりました。正午には「カリヨンの鐘」が鳴り響くなか、参列者が犠牲者に黙とうをささげました。

 式典では、地元の小・中・高校に通う3人が代表して、「震災を忘れることがないよう、私たちの世代が次の世代に伝えていきます」など、誓いのことばを述べました。そして、復興のシンボル曲でもある「しあわせ運べるように」の合唱のあと、参列者が献花台に花を手向けました。

代表で誓いのことばを述べたあと、献花台に花を手向けた
代表で誓いのことばを述べたあと、献花台に花を手向けた

 王子公園からHAT神戸までの約4キロを歩く「1.17 ひょうご メモリアルウォーク2023」には、380人が参加。震災から復興した街並みを歩き、あらためて防災意識を高めました。また、今年から始まったイベント「防災ウォーク備(そなえ)」も開催。災害時の避難を想定しながら約2キロのコースを歩き、クイズ形式で防災について学びました。

世界的彫刻家・新宮晋さんによるアートプロジェクト「元気のぼり」が参加者を迎える
世界的彫刻家・新宮晋さんによるアートプロジェクト「元気のぼり」が参加者を迎える

「毎年、メモリアルウォークに参加している」と話すのは、愛知県の53歳の男性。震災で妻を亡くしました。神戸市の実家へ帰省中に起きた震災。自身は三宮のホテルに滞在していたため、建物倒壊による被害を免れました。

 三宮から神戸まで歩いて移動したときのようすを「まるで映画のセットのよう。知らない街を歩いているようだった」と振り返ります。また、当時の経験から「誰よりも防災に対する備えをしている」と話します。災害時の食事を想定した「ポリ袋調理」などは、日頃から実践するよう心がけているそうです。

 HAT神戸のなぎさ公園では、交流ひろばでの展示や、交流ステージでのミニライブも3年ぶりに行われました。

LINEで送る

関連記事