少しグロテスクな見た目で敬遠されがちなナマコだが、実は栄養価が高くコラーゲンも豊富。コリコリした食感もくせになり、冬の味覚として各地で親しまれている。
神戸市須磨区周辺では、3月のいかなご漁を迎えるまでナマコを獲る漁師が多いという。漁の方法は、ドライスーツを着てタンクを背負って海に潜る「潜水漁」。妙法寺川から山の栄養を含んだ水が流れ込むため、須磨周辺の海ではナマコが多く生育しているという。
神戸市須磨区の産直市場「ナナ・ファーム須磨」でも、地元の漁師が獲った「赤ナマコ」が入荷している。他の種類に比べて身がしっかりしていて歯ごたえを楽しめる。
調理された「ナマコ酢(60グラム・450円)」が人気だが、ぬめりを落として内蔵を取り出すだけと下処理が簡単なこともあり、年末を中心に「生ナマコ(100グラム・280円)」も売れているそうだ。
同市場のスタッフは「食わず嫌いが多いナマコだが、コラーゲンは肌の新陳代謝を高め、保湿効果も高いため、肌に悩みがある人にもオススメ。三杯酢で食べるのが一般的だが、大根おろしや柚子の皮をそえるとさっぱりと食べられる」と話す。
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨の公式サイトを参照