「現在の主な活動は、毎年5月3日にすさみ町海水浴場で開催されている『建国祭』。その際に行われる名物イベントが“イノブタダービー”で、毎年1万3千人ほどが訪れます」(すさみ町商工会)
イノブタダービーとは、生後3か月のイノブタを走らせるレースです。競馬と似ており、馬券ならぬ「豚券」を手に入れることで参加可能。会場内のブースで買い物や地元の宿での宿泊によって豚券を受け取り、連勝複式で順位を予想します。予想が的中すればイノブタのキャラクターグッズや特産品がもらえるなど、なんとも楽しそうな内容に。
「イノブタダービーを開催するきっかけは、隣町の日置川町(現・白浜町)にて催されていた豚のレースです。『豚ができるなら、イノブタだって!』という発想のもと始まったそうです」(すさみ町商工会)
2019年に39回目を迎え長い歴史を持つイノブタダービーですが、残念ながら現在はコロナ禍の影響で中止になっているそう。しかし、競馬新聞ならぬ「競豚新聞」や自宅からでも無料で参加できる「ネットダービー」も用意されており、毎年盛り上がりを見せています。
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建国から37年が経つイノブータン王国ですが、他府県にもおもしろい取り組みがあるかもしれません。興味のある人は調べてみては?
(取材・文=つちだ四郎)
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