2025年の大阪・関西万博に向けて「空飛ぶクルマ」の開発を手がけるベンチャー企業・スカイドライブ(愛知県豊田市)は24日、兵庫県と空飛ぶクルマの実用化に向けて連携協定を締結した。
スカイドライブ社は2021年9月に大阪府・市と「空飛ぶクルマ」実現に向けた連携協定を結んでいる。
■兵庫県、2023年度当初予算案「空飛ぶクルマ」関連経費に5千万円計上
兵庫県は、「空飛ぶクルマ」について大阪・関西万博開催時に県内での飛行を目標に掲げ、長期的には日常生活に浸透する(社会実装)段階に向けた事業展開もにらみ、2023年度当初予算案で関連経費として総額約5千万円を盛り込む。また同年度中に万博を見据えた「次世代空(そら)モビリティ会議(仮称)」を新設する。会議には、スカイドライブ社も参画する。
■斎藤・兵庫県知事「“輸送革命”子どもたちに夢を」
神戸市内で開かれた協定締結式で、斎藤元彦・兵庫県知事は「兵庫の強みは、ベイエリアと海、多くの自然が残る山間部と多様性に富んでいる。こうした土壌で、“輸送革命”として次世代型のモビリティを広げて、子どもたちに夢を持ってもらいたい」と述べた。
スカイドライブ社と兵庫県は、2022年7月の万博開幕1000日前イベントで、デモンストレーション飛行やシンポジウム、親子向けのプロモーションを行ったのがきっかけで、今回の連携協定締結に至った。
■尼崎「フェニックス事業用地」などポート(離発着場)候補に