淡路ファームパーク イングランドの丘(兵庫県南あわじ市)で、昨年(2022年)8月、9年ぶりにコアラの赤ちゃんが生まれた。現在は母コアラのお腹の袋にいて、赤ちゃんコアラが顔を出すのはごくまれ。2023年2月以降に頻繁に顔を出す機会が増え、全身が袋から出てくるのは3月ごろになりそう。
赤ちゃんコアラの母親は「ウミ」、父親は「ピーター」で、ともに国内繁殖計画のため、2021(令和3)年9月に、王子動物園(神戸市)から淡路ファームパークにやって来た。同園によると、2022(令和4)年7月にウミに発情の兆候があったため、ピーターとペアリングを行った結果、妊娠に至り、8月20日に嚢児(のうじ、未熟な状態の産子)が、育児嚢(母親のお腹の袋)に移動したことが確認され、その後の生育状況を観察していた。そして2023(令和5)年1月13日、育児嚢から赤ちゃんコアラが顔を出したことが確認された。
赤ちゃんコアラの体長は現在20センチほど。現在は母・ウミとともにコアラ館で過ごしているが、育児嚢から顔を出すことはごくまれで、2月以降、頻繁に顔を出すようになり、全身が見られるようになるのは3月に入ってからになりそう。その頃には性別もわかるとみられ、同園では今後愛称を募集する予定。
1月に赤ちゃんコアラが顔を出したのを確認した同園施設管理課の後藤敦課長は、「想定よりも早かったが、元気そうで安心した。あとは順調に育ってくれれば」と話す。