2021年5月には、前畑さんが部長となり「湊川隧道部」を発足。地域の人たちや「湊川隧道保存友の会」と連携して、まち歩きツアーや子どもを対象としたイベントなど、湊川隧道利活用のための活動を行っています。部員は13人。大学の教授や図書館館長、地元飲食店の店主など、個性豊かなメンバーがそろっています。
昨年(2022年)11月に行った企画イベント「湊川隧道カフェ」では、湊川隧道カレー、湊川隧道ブレンドコーヒーなど、地域のお店とコラボしたカフェメニューを提供。ほかにも、Tシャツやてぬぐい、神戸ノートで有名な関西ノートとコラボした「湊川隧道学習帳」などのオリジナルグッズを販売し、たくさんの人でにぎわいました。好評だった湊川隧道カフェは、3月18日(土)にも開催予定です。
「産業遺産だけを楽しむのではなく、まちや地域全体をおもしろいと思ってくれるファンを増やしたい」と意気込む前畑さん。今後どのようなアイデアが飛び出すのか、これからの活動に期待が高まります。
(取材・文=岡本莉奈)