俳優・歌手・タレントとして幅広く活躍する竹内力について、吉本興業のお笑い芸人・ケツカッチンの高山トモヒロが、ラジオ番組『Clip』(ラジオ関西)で、竹内の意外な横顔や悲哀あふれるエピソードを明かした。
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竹内と言えば、主演ドラマ『ミナミの帝王』(関西テレビ・フジテレビ系列)の印象を持つ人も多い。番組では、高山のパートナーを務めるタレントの慶元まさ美が「怖い方(かた)ってイメージが」と切り出したのに対し、高山は「実際はそうじゃない」と返した。
じつは、『ミナミの帝王』で4回、竹内との共演経験がある高山。出演当時は、イップス(意識・無意識にかかわらない心の葛藤により、筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼす心理的症状)に悩んでいた時期だったそう。何でも、進行役を務めていたテレビ番組に大物演歌歌手が登場した際、トークに突っ込んだのを冷ややかな目で見られたのがトラウマになってしまったのだという。
「芸人以外の人に突っ込むのは注意しようと考えていた時期だったので、撮影時も(竹内に)自分からは声を掛けられず……。役者さん同士の砕けた話にも入れませんでした」(高山)
なかなか竹内と打ち解けることができなかったと話す高山。ある日、ついに竹内から声を掛けられた。
「『このイントネーションどうでっか?』って。方言指導の人もいるんですけど、ワンフレーズやからって僕に聞いてくれて『やっと話しかけてくれた!』ってなったのが、僕の出演3作目(笑)。そこで縁が終わりかなと思ったら、4作目にも出してもらえて」と、当時の感激を振り返った。
ところが喜びから一転。高山にとってショッキングな事実が判明したのだという。それは、なぜ4回も出演することができたのかを、吉本興業の元先輩でもある方言指導スタッフに尋ねたときのこと。
元先輩いわく「高山は、真面目やからちゃんとセリフ覚えてくるやん」。しかし、褒め言葉と捉えられるこの一言に続いて元先輩の口から飛び出したのは「芸人って、その場でセリフ覚えたり目立とうとしたりするのに、高山は普通にやってくれるからある意味印象に残らんくて、別の役で何回も出せるねん」。
まるで天国から地獄。高山は「ショックでしたね……。正直、演技がうまいからって言ってほしかった」と、くじけた様子を隠さなかった。