道端に何気なく生えている“雑草“を大人になって意識してみたことはあるだろうか。家の庭の雑草対策といったネガティブなイメージを連想してしまう草花に、並々ならぬ関心と愛情を注ぎ、”日本植物学の父”と呼ばれた牧野富太郎がこのたび脚光を浴びている。

今春から始まる朝の連続テレビ小説のモデルとなり、故郷である高知県でも盛り上がりを見せている。3月25日からは、当人ゆかりの地を中心に、県内全域で観光博覧会「牧野博士の新休日」が開幕。四季折々の草花をはじめ、食や歴史、自然といった高知の魅力を堪能することができる。


高知県出身の牧野富太郎は、一時神戸に拠点を置くなど兵庫県とも縁深い人物である。5月1日で90周年を迎える六甲高山植物園に開園当時から何度も来園し、講演活動に勤しんだ。公開されることはなかったが、牧野富太郎の標本を収蔵していた「池長植物研究所」の跡地とされる石碑を会下山公園(神戸市兵庫区)のふもとで見ることもできる。
そんな牧野富太郎ゆかりの地である神戸から高知まで、実は飛行機で手軽に移動することができる。神戸空港から高知龍馬空港への直行便で片道約45分。株式会社フジドリームエアラインズ(本社:静岡県)が運航している。連続テレビ小説の主役となる牧野富太郎の軌跡を巡る旅というのもこの春にぴったりではないだろうか。