住宅に欠陥が見つかったらどうする? 弁護士に聞く、トラブルを避ける方法 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

住宅に欠陥が見つかったらどうする? 弁護士に聞く、トラブルを避ける方法

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――それでもトラブルが起きた場合にはどうすればいいのでしょうか。

【矢形弁護士】 まずは、国土交通大臣指定の住まいの相談窓口(通称:住まいるダイヤル)にお電話いただき、電話相談や専門家相談などの申し込みを検討していただきたいと思います。

 住宅紛争審査会の専門家相談や住宅紛争処理で扱える住宅というのは、法律によって限定されています。対象の住宅であれば専門家相談は原則無料ですし、住宅紛争処理の手数料は原則1万円ですので、裁判所を利用することと比べると安価に利用することができます。また、裁判とは異なり手続きは非公開となっています。

 ただ、相談時間が限られているため、事前に紛争の経過などを整理したうえで図面や写真をご持参いただけると相談がスムーズに進むと思います。

――最後に、今後の抱負ややりたいことを教えてください。

【矢形弁護士】 みなさんも新聞やニュースなどで記憶にあるかと思いますが、「経産省事件(戸籍上は男性で、女性として生きるトランスジェンダーの職員が、女性トイレの利用を不当に制限されたとして国に処遇改善などを求めた訴訟)」をきっかけに、LGBTをはじめとする性的マイノリティの人々への理解を深めつつ、職場環境をどう整理すべきかなど、考えていきたいと考えています。

◆矢形 幸之助(やかた こうのすけ)弁護士 矢形法律事務所(神戸市)
慶應義塾大学 法学部法律学科を卒業し、2003年に弁護士登録。2019年には兵庫県弁護士会の副会長を務め、現在は、住宅紛争審査会運営委員会の委員長を務める。個人的な取り組みとしては「こうべキワニスクラブ」に所属し、子ども達への奉仕活動に力を入れている。

【住まいるダイヤル】
電話番号:0570-016-100

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