旅行や出張で訪れた土地の酒を味わうのは楽しいものです。ですがこのご時世なかなか遠出も叶いません。しかし、筆者は見つけました。「日本各地の地酒を気軽に飲めたなら」という呑ん兵衛たちのささやかな願いを叶える立ち飲み屋を。新開地にある、醸造酒専門の『スタンド ねこしゃん』(神戸市兵庫区)です。店主のうんちくをアテに飲めるこの店は新開地駅からすぐ、新開地大開通北側の路地にひっそり構えています。
一見、普通の家屋に見える佇まい。ここで一体どんな酒が飲めるのか、店名『ねこしゃん』とはどういう意味なのか……考えれば考えるほど興味が湧いてくるこの店の主に詳しい話を聞いてきました!
シンプルな外観ですが、入店するやいなや飛び込んでくるのはヴィヴィッドなピンクに塗られたド派手な内壁。外と内のギャップに思わず心躍が躍ります。
――ひとことでいうとどんなお店でしょうか?
変なお店です(笑)。気軽に飲んで会話を楽しんでもらえるような店づくりをしていますね。
――店をはじめたきっかけは? そして、なぜ『ねこしゃん』という店名に?
もともとサラリーマンを13年ぐらいやっていて、昔から音楽が趣味で夜な夜な出歩いていたんですよ。その時出会った音楽好きのバーのオーナーから「お店をやってみない?」と声をかけてもらって。それがここを開けたきっかけですね。『ねこしゃん』っていうのは僕のあだ名。保育園の時にそう呼ばれていて、そのまま屋号にしてみました。
――客層はどんな顔ぶれですか? また、酒のラインナップは?
だいたい30代〜40代の方がメインですか、20代の方も60代の方も来られますよ。酒はビール、ワイン、日本酒を揃えています。