様々なものが手に入る100円均一ショップ。身近な100円均一アイテムを利用して作られた、二足歩行するロボット「100圴ロボ」をご存知でしょうか?
今回は「100圴ロボ」の制作者、三瀬医院(愛媛県八幡浜市)院長の片山 均さんから、制作に至ったきっかけや、今後の目標などについて話を聞きました。
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――「100圴ロボ」の制作をはじめたきっかけは?
【片山均さん(以下、片山さん)】 4年ほど前から制作をはじめました。当時小学生と高校生だった2人の息子にプログラミングやロボットに関心を持ってもらうために、自分がお手本となるべく電子工作に手を出したのがきっかけです。
まずはArduino(アルドゥイーノ)やmicro:bit(マイクロビット)といったマイコンボードを使ったロボット作りから始めたのですが、ほぼ知識ゼロの状態であったため程なくして挫折しました。
そんな時に、以前100均で買ってほったらかしにしていた毛玉取り機を見つけ、それを動力源にすることを思いつきました。そして2020年1月に、毛玉取りロボット第1号となる8脚歩行ロボットができました。
――そこから改良を重ねられて、こちらの動画の2足歩行ロボが誕生したんですね。左右にゆらゆら揺れる歩き方が、なんともかわいいです!
【片山さん】 このロボットは、胴体を左右に揺さぶる動きと両足を回転させる動きを組み合わせて歩いています。
最初は転んでばかりでしたが、調整を重ね、胴体の底に単3形乾電池を重りとして付けてロボットの重心を下げることでうまく歩くことができるようになりました。
それに気付くまでは、倒れそうになる体をどのように支えればいいのかばかり考えて、ひたすら竹の箸をくっつけたりはずしたりを繰り返していました。
――絶妙なバランスで歩いているんですね。100円均一ショップの材料で製作をされているとのことですが、このロボットの材料は?