伝教大師・最澄らの遺徳を讃え11年、大法会“結願” 混沌とした時代、1200年前と変わらぬ教えを 比叡山延暦寺 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

伝教大師・最澄らの遺徳を讃え11年、大法会“結願” 混沌とした時代、1200年前と変わらぬ教えを 比叡山延暦寺

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根本中堂・内陣は土間で、外陣より一段低い構造となっており、法要の導師と出仕する僧侶しか立ち入ることができない
「コロナ感染症の渦中に結願を迎えて、宗祖列祖の疫病退散の祈りに心を同じうす」

■「変化の行き着く先、私たちが真に目指しているものなのか」水尾寂芳・延暦寺執行

 延暦寺の水尾寂芳執行(しぎょう)は、ラジオ関西の取材に対し、比叡山の魅力について、「おのずから住めば持戒のこの山は、まことなるかな依身より依所」という最澄の言葉を用いて説いた。
 これは、「修行には自分自身が正しくあろうとする心が大切だが、それよりも修行をする環境がもっと重要である。この比叡山は、真にその修行にふさわしい」という意味で、山の偉大な力を表現している。

延暦寺・水尾寂芳執行

 水尾執行は続けて、「IT社会の構築やデジタル化による生活スタイルの変化は、コロナ禍で一層加速されたが、この変化の行き着く先が本当に私たちが目指している場所なのか、答えは出ていない。これからの時代、最澄が示した変わることのない教えを信じて、比叡山上から不安を抱える人々の心の救済に努めたい」と話した。

根本中堂は2027年12月(予定)まで改修工事が続く 現在は素屋根で覆われている(2023年3月16日撮影)
改修工事前の根本中堂内・回廊(2017年撮影)

■次世代に伝えるもの

 この大法会を通じて、「伝教大師最澄1200年魅力交流委員会」が結成された。委員長には鳥井信吾氏(サントリーホールディングス・代表取締役副会長)、委員には池坊専好氏(華道家元池坊 次期家元)、千宗屋氏(武者小路千家15代家元後嗣)など経済界、文化人、自治体の協力を仰いだ。

「伝教大師最澄1200年魅力交流員会」設立 記者会見<2019年6月11日 延暦寺大書院>
伝教大師最澄1200年魅力交流委員会委員として焼香する池坊専好・華道家元池坊 次期家元<2022年6月3日 延暦寺大講堂 伝教大師御影供>

 次の世代を担う大学生とのコラボレーションを通して、日本文化への理解を深めるため、ともに語らうことで魅力を伝承する「魅力交流」に取り組んできた。
 コミュニケーションサイト『いろり』(https://1200irori.jp)は、その取り組みの発信ツールとなっている。


【比叡山延暦寺 公式サイト】

【伝教大師最澄1200年魅力交流 コミュニケーションサイト「いろり」】

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