「#1年後に閉まるソフトクリーム屋さん」……こんなことが書いてある店、思わず入ってみたくなりませんか?
その店は地下鉄「なんば」駅から歩いて4分ほど、飲み屋が立ち並びここ数年前から注目されているエリア・裏なんばにあります。店の名前は『chichi&(チチアンド)』、今年2月10日にオープンしました。経営者はなんとも可愛らしいふたりの姉妹。姉の大崎莉奈(りな)さん・妹の紗奈(さな)さんです。なぜ1年だけなのか、どんなソフトクリームを売っているのかなど詳しく話を聞いてみました。
――コンセプトとオープンのきっかけを教えてください
【莉奈さん】コンセプトは“姉妹による挑戦”です。だから「1年後に閉まるソフトクリーム屋さん」と外観に掲げました。もともと、将来はかわいいカフェや居酒屋をしたいという夢があり、建設業を営む父が「店を作ってやるから挑戦してみろ!」と言われて。社会の厳しさを学ぶ意味でも良い機会だなと思い、姉妹で相談して挑戦する事にしたのがオープンのきっかけです。
――1年限定……期間を区切ったのはなぜ?
【莉奈さん】父から与えられた期間が1年だったんです。目標人数や売り上げなどが達成できれば、次の展開としてカフェやバーへの移行を考えています!
――飲食業の経験は?
【紗奈さん】私は、居酒屋やたこ焼き屋、カフェなどで働いた経験があります。
【莉奈さん】パン屋やイタリアンレストランで働いていました。
――姉妹で経営するにあたり、口論や喧嘩などはありましたか?
【紗奈さん】あまり無いですけど……意見が食い違ったらイラっとくることはあります(笑)。でも、そこはお互い譲り合って話し合いで解決しています!
――姉妹で経営する利点とは?
【紗奈さん】気を遣わない所がいいですね。一緒にいる時間が長いので常に意見交換できるのもメリット。
【莉奈さん】私はお金の計算が苦手なので妹に任せていまして……(笑)。とても助かっています!
同店のソフトクリームは、甘さ控えめのすっきりとした味わいと滑らかな舌ざわりが特徴。後味が軽く何個でも食べられそうな上品さがあります。
一般的に“高級”とされるソフトクリームは乳脂肪分が多く濃厚で甘みの強いものが多いですが、同店のものは真逆。重くないので昼食後や夕食後、飲んだ後の口直しにぴったりだと客からも好評とのこと。