島根・国宝「松江城」でお城まつり開催中 桜のライトアップや4年ぶりの武者行列など 4月9日まで | ラジトピ ラジオ関西トピックス

島根・国宝「松江城」でお城まつり開催中 桜のライトアップや4年ぶりの武者行列など 4月9日まで

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 島根県松江市にある国宝「松江城」には、『まつえ時代案内人』がいる。簡単にいえば、松江城を案内する武者の姿をしたガイドだ。城を攻める目線での案内が特徴で、足軽として実際に戦に臨むつもりで説明をしてくれる。ときには、敵を寄せ付けないために城に施されたさまざまな仕掛けである「軍事機密」を特別に教えてくれることも。そんなまつえ時代案内人の一人である楠馬之介さん(通称”馬ちゃん”)が、松江城の魅力を教えてくれた。

武者姿のガイド「まつえ時代案内人」

 松江城は、全国に現存する12天守の一つで、石垣を入れると城の高さと広さが姫路城に次いで二番目に大きい。ほどよい広さの城内は、火縄銃の有効射程距離を意識した城を守る構造となっている。通常、天守に作らない井戸も存在することから、籠城に強い城であり、天守だけになっても何日も戦い抜くという気迫が伝わってくる。

 また、松江城は呪術的な城でもあるという。いわゆるゲン担ぎやおまじないなどがどこの城よりも施されており、方角も考えてつくられている。石垣には刻印があり、祈祷用の櫓(やぐら)もあったという。そのため、松江城はパワースポットといえるそうだ。

ゲン担ぎやおまじないといったパワースポットしての一面も

 最大の呪術は「祈祷札」で、築城された時の札には築城年が書いてあった。それが発見されたことにより、松江城がいつ築城されたかが分かり、国宝に指定されるきっかけにもなったのだ。

 そんな松江城では、4月9日まで「松江城お城まつり」が開催されている。特に今年は、「桜と武者のシーズン2023」と題し、松江武者行列や城内で突然始まる時代劇、仕事をさぼって逃げた七人の武者や姫を探す武者ウォッチなど、イベントが盛りだくさん。夜には桜のライトアップも実施される。

 さらに、4月8日には、メインイベント「第16代堀尾吉晴公・松江武者行列」を実施。総勢170人が練習を重ねた舞を披露しながら松江城周辺を練り歩く、豪華絢爛な戦国時代絵巻だ。

総勢170人が松江城周辺を歩く「松江武者行列」が4年ぶりに開催

 同イベントにも参加する馬ちゃんは、「松江の人は、恥ずかしがり屋さんが多いといわれるが、優しさやおもてなしが魅力でもある。人に会いに何回でも訪れてほしい。我らも松江城にておもてなしやご案内をしているので会いに来てほしい」と話す。

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