JR土山駅から南に徒歩15分の場所に位置する大きなボウリングピンが目印の「スーパーボウル二見」は、明石市で唯一26レーンを有するボウリング場だ。地域の人々から愛され続けてきた同施設は、1994(平成6)年のオープンから今年で30周年を迎えた。昔も今も、幅広い世代が一緒になって楽しめる“市民の憩いの場”となっている。
「スーパーボウル二見」には小さな子どもから高齢者まで、まったくの初心者から年間アベレージ200点以上の上級者まで、利用者の層は幅広い。特に最近は、健康志向の中高年が無理なく続けられるスポーツとして定期的に通う人も増えているという。
オープン当初から勤務する専属プロボウラーの本田道明さんは「ファミリーや友人同士でお越しいただくお客様が多いですが、1人での来店はもちろん、ご夫婦も大歓迎です」と話す。
娯楽としてだけでなく“健康スポーツ”としてのボウリングに親しんでもらおうと、同施設ではさまざまなプログラムを用意している。
これからボウリングを始めたいと考えている人を対象とした「初心者教室」は年に4回開催。週に1度、全6回にわたって開催される「健康ボウリング教室」は、ボウリングの基礎から上級テクニックまでを段階的に身につけられる。さらに、都合のよい時間に気軽に通える「ボウリングサークル(練習会)」は週20クラスが設置されている。
「スーパーボウル二見」には、プロボウラーの本田さんのほかにインストラクター4名が在籍しているため、レベルに合わせてボウリング技術が着実に上達するレッスンが充実している。
小学6年生までの子どもたちを対象とした会員制度「Kid’s club」が人気で、1ゲーム330円、貸靴無料の会員特典が受けられる。上級者向けの競技会やリーグ戦、プロチャレンジマッチも行っており、店内にはボウリング用品をずらりとそろえたプロショップも完備。計26レーンを構えるボウリング場ということもあり、団体客を対象とした予約キャンペーンも。ゲーム料金が割引になるため、地元の企業や子ども会の利用も多いという。
「スーパーボウル二見」ならではのサービスに、マイボールの作成・販売がある。実は本田さん、ボウラーの指に合わせてボウリングボールに穴を開ける“ドリラー”としての顔も持つ。指の長さや太さ、関節の可動域は一人ひとり異なるため、投げやすくスコアが出やすいように指穴を開けていくのだという。その職人技は2年前の新聞でも紹介され、現在は「マイボールの調整をしてほしい」と遠方からも多くの客が訪れるという。