ーーギャル達の様子や、発言を聞いてのお気持ちを教えてください。
「ギャル達は制服を着ていて、女子高生グループだと思います。ギャル達の思いもよらぬ言葉に、まずは噴き出しそうになりました。次に、息子たちのことをユーモラスに温かく受け止めてくれて、良い子達だな~と感じました。ギャルはノリも面倒見も良さそうなので、小さい子どもとの相性が良いのかもしれません。素直に褒める声が出せるのはうらやましいですし、若い子たちは頭の回転が早くて柔軟だと思います」
ーー「株式会社ムリンゴ」という言葉について、どう感じましたか?
「聞いた感じも語感が良くて、言葉の変化って面白いなぁと思います。自分も推していきたい言葉になりました。おじさんが使うと、猛烈に滑りそうですが。自分のツイートへ反響を色々いただいて、ギャルの生態系に詳しくなかったので勉強になりました」
実はこの「株式会社ムリンゴ」という言葉を生み出したのは、YouTuberのエミリンこと大松絵美さん。チャンネル登録者数164万人を誇る「エミリンチャンネル」で発信されました。リプライでは、「エミリンさんが使ってましたね!」という声も寄せられました。エミリンさんにも、「株式会社ムリンゴ」について話を聞きました。
ーー「株式会社ムリンゴ」は、エミリンさんが発祥なのでしょうか?
「確証はないですが、恐らくそうだと思います。記憶が定かではないのですが、2019年7月にアップしたYouTube動画『※三戸なつめではありません』で使ったのが最初かなと思います。美容院で髪を切った翌日に、自分で前髪をアイロンで巻いたところ、前髪が短くなりすぎてヤバくなったときに発した言葉ですね。美容師さんはめちゃくちゃ良い感じの髪型にしてくださったのですが、私のスタイリング技術が無さすぎたのが問題でした(笑)。この動画は80万回再生されて、4分13秒あたりに『株式会社ムリンゴ』を使っています」
ーー「株式会社ムリンゴ」の使い方を教えてください。
「私が使っているときは、否定的な方の『もう無理』という解釈で合っております。『無理』に、オタク用語の『~するンゴ!』みたいなのを付けただけですので、基本的には『無理』と言いたいときに使っていただけたら問題ないかと思われます。もちろん今回のように、良い意味での『無理』で使っていただいても大丈夫です」
ーー『株式会社ムリンゴ』が誕生したきっかけを教えてください。
「私がもともとアニメやボカロのオタクでして、その影響でニコニコ動画が大好きだったのですが、ニコニコ動画の運営会社が株式会社ドワンゴさんなので、オタク友達との間で「ドワンゴ」というワードをよく出していました。『無理ンゴ』に株式会社をつけたら、ドワンゴさんみたいでかわいいな!と思ったのがきっかけです。
また、私自身がYouTuberとして軌道に乗ってきて、法人化するために会社名を考えていたころでもありました。色々な言葉の前に株式会社をつけてみて、それっぽくなるワードを探して遊んでいたこともあって、ポロッと出てきたというのもあるかもしれません。あまり言っていないのですが、会社名を株式会社ムリンゴにしたので、本当に存在している会社になってしまいました」
ーー今回のツイート、女子高生の使い方をご覧になって、どう思われましたか?
「とてもかわいい!と思いました!『無理!』というと否定的で拒絶しているような強い聞こえ方になってしまうと思うのですが、『株式会社ムリンゴ!』と言っていただけるとだいぶポップで冗談っぽく聞こえるため、やわらかい表現になるのでいいなぁと思っています。これからも皆さんに使っていただけると嬉しいです」
バスの中でギャル4人組がTikTokを見ながら楽しそうにしていた時に、うちの子供達が舌足らずな感じでドラゴンボール超の主題歌を歌いだして「はっ…ありえなくない…」と言われたからヤバいかなと子供達に注意しようとしたら「可愛すぎて株式会社ムリンゴなんだけど!」とギャル達がキャッキャしてた
— 山椒 (@neo_san_sho3) March 17, 2023
(取材・文=ししまる555)