神戸&芦屋の女子中高生、なぜスカート丈長い? 「“お嬢様学校”への強い憧れでは」と老舗学生服メーカー | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸&芦屋の女子中高生、なぜスカート丈長い? 「“お嬢様学校”への強い憧れでは」と老舗学生服メーカー

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「阪神間~明石といった兵庫県東部の地域では靴下・肌着の色を白だけではなく他の色も認めるなど、服装規定をはじめとした校則変更を実施する中学校が増えています。将来生徒たちが社会に出た際に『誰かに言われるからではなく、自ら判断して着こなせるようになるべき』と考える先生も多数いらっしゃるようです」(菅公学生服株式会社)

 大正時代の1923年より学生服を取り扱いはじめ、長年にわたって全国の制服事情を見てきた同社によると、着こなしにも時代によって独特な変遷があるといいます。例えば「ツッパリ(不良)」が全盛期を迎えた1970年代などはくるぶしまで丈を伸ばしたスカート・通称“ロンタイ”や、1990年代のコギャルブームには膝上20センチのミニスカートにボリュームたっぷりのルーズソックスを合わせたスタイルが社会現象にまで発展したケースも。

「とはいえ、最近は昔と比べて極端な着こなしをする生徒も少なくなっているようです。制服が多様化しアレンジする必要性がなくなったり、『着崩しすぎるとかわいくない』という新たな価値観が台頭してきたためではないでしょうか」(菅公学生服株式会社)

コギャルブームで有名になったミニスカートとルーズソックスの組み合わせ(イメージ)

 近年では思想や時代背景を反映し、制服の概念自体が変わりつつあると同社は語ります。

「ジェンダーレス化をはじめとし、多様性を認め尊重する動きも進んでいます。昔ながらの学ラン・セーラー服からのブレザー化や、パーカーなどのアイテムを追加し性差が少ないものに移行する学校も出現しています。制服を男女で分けず、リボン・ネクタイ・スラックス・スカートなど、自分にあったアイテムを男女関係なく使用できる『選択制』の導入を検討する学校も」(菅公学生服株式会社)

制服そのものにくわえ、リボンや靴下などの規定も変わりつつあります(イメージ)

☆☆☆☆

 地域の違いにくわえ、時代や考え方の進化によって変化していく制服。自分たちの世代と比較してみると、新たな発見があるかもしれませんね。

(取材・文=つちだ四郎)

◆菅公学生服株式会社
700-0024 岡山県岡山市北区駅元町15-1 岡山リットシティビル5F
電話番号 086-898-2500
菅公学生服株式会社 公式サイト

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