大切なノートが水に濡れて、フニャフニャになってしまった……誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。そんなときの解決法がTwitterに投稿され、11万いいねを集める大反響となりました。ツイートを投稿したのは、1930年に創業した老舗ノートメーカーの大栗紙工株式会社(@OGUNO_notebook)です。
「今日の雨でノートを濡らしてしまったら……冷凍してください!
①表面の水分をタオルでとる(中をめくっちゃダメ)
②ジップロックに入れて、口を開けたまま24時間冷凍
③取り出して軽く振って霜を落とし、ノートの表面と裏面をペーパータオルにはさみ、雑誌でプレス(1~2日)
ドライヤーを使うと波打ちます。軽い濡れ具合なら、週末2日あればレスキューできるかと!雑誌=残った水分を吸収する、ペーパータオル=雑誌の印刷がノートに写らないようにすることが目的です」
まさかの”冷凍”という技に、「もっと早く知りたかった…」「濡れてしまったときは、試してみます!」という声が殺到。大栗紙工では、リプライで集まった多くの質問にも一つずつ回答し、細かな補足説明や実験結果もツイート。
ーーうっかりドライヤーで乾かしてしまって、波打ってしまったときは?
「冷凍ほど綺麗にならない&フリクションは吹っ飛びますが……アイロン(ドライ・中〜高)で多少マシになります。波打ちがひどい箇所は高濃度アルコールスプレー(キッチン用でOK)で湿らせます。ドライヤーで硬くなったページは破損しやすいので、お気を付けください」
ーー時短したいときや、ページ数が多いときは?
「ページ同士がくっついているときは、無理に剥がさない方がよいです。冷凍すると、べっちょりだったページがファッと開くので、その際にコピー紙などを間にも挟む、上下の雑誌を適宜取り替えると、多少乾きが速くなります。凍らせると、風呂上りの猫のシッポみたいな状態から、怒った時の猫のシッポみたいになるので、ページ数が多いものは、その隙間にきれいな紙を挟んでください。間に挟む紙は、コピー紙のように薄手・印刷なし・凹凸加工なしのものがおすすめです」
ーー図書館の本や教科書にも使える技?本の表面にPP加工、マットPP加工などのフィルム加工が施してある書籍でも綺麗に回復できる?
「塗工紙や書籍のレスキュー方法については、司書の方や製紙業の方が正しくご存じかと思います。図書館の本は、まず図書館に連絡しましょう。司書さんたちはプロなので、指示に従ってください。ノートではない学校の教科書などの書籍は、様々な種類の紙が使われているため、ノートと同じ方法では失敗するリスクがあります。ただ、ドライヤーなどで急激に乾燥させてはいけない点は同じです。
コート紙・アート紙などの塗工紙は、正直レスキューが難しいのですが、ご質問をいただき、なんとかできないものかと実験してみました。上手くレスキューできましたので、ご参考いただければと思います。
濡れると、片面塗工の紙は、加工されてない側だけが伸びるのでクルクルになります。汚水で濡れた場合は、きれいな水で洗ってください。そのままにすると、張り付き・カビの原因になります。