日本のほぼ中央に位置する「兵庫県」。かつて存在した五つの国から成り、大都市から農山村、離島まで、異なる特色を持つ地域が合わさって構成されています。
さまざまな気候と風土を通して、食はもちろん、海水浴やスキー、温泉などの多彩なレジャーも楽しむことができ、その多様性から「日本の縮図」とも呼ばれています。兵庫県は、いったいどのような顔を持っているのでしょうか。
【兵庫県の人口】
2022年11月時点で約540万人。これは全国で7番目に多い数字です。兵庫県の特徴や魅力について取り上げたラジオ番組では、番組パーソナリティを務めるインスタグラマーのウラリエ(兵庫県出身・在住)が、「意外と都会ですね」とポツリ。ちなみに、兵庫県内でいちばん人口が多いのは神戸市で約150万人です(2023年3月時点)。
【気候風土や歴史文化が異なる“五国”からなる県】
兵庫県は明治の「廃藩置県(全国の藩を廃し府県に統一した政治変革)」をきっかけに、摂津・丹波・但馬・播磨・淡路の五つの国が1つに統合されたことにはじまります。
■摂津
神戸と大阪、2つの大都市と隣り合わせる阪神エリア。港町神戸を中心に都市文化が根付いています。一方で、酒どころとして知られる“灘”や、日本三名泉のひとつとして知られる“有馬温泉”など、多彩な魅力があります。
■丹波
丹波市・丹波篠山市の豊かな土壌を生かし、“丹波栗”や“丹波黒大豆”など、全国で知られるブランド農作物を生産しています。
■但馬
兵庫県最高峰の 氷ノ山 をはじめとする山々と、日本海に囲まれた地域。豊かな自然に恵まれているため、トレッキングやスキー、海水浴、キャンプなど、一年を通して様々なアウトドアを楽しむことができます。
■播磨
日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録された国宝・姫路城の城下町をはじめ、忠臣蔵で知られる赤穂、播磨の小京都と呼ばれる龍野の城下町など、歴史的スポットが豊富なエリア。
■淡路
明石海峡公園や淡路夢舞台など、四季折々の花が咲き競う広大な公園が多数整備されているだけでなく、水仙の群生地や慶野松原、絵島など昔ながらの自然も豊かです。