そろそろホタルが舞う季節です……って、はやない!?
兵庫県では例年だいたい5月下旬ごろからみられるものですから、「一体なぜ?」と思わずにはいられない情報に興味津々。兵庫県稲美町「いなみ野水辺の里公園」でホタルの担当を務める小村徹さんに話を聞いてきました。
話によると、同公園では5年前からホタルの幼虫を放流しているそうなのですが、毎年5月前半には初出現が確認されているのだとか。県内にあるホタルスポットの多くが5月下旬をシーズンとしていることから、およそ2週間近く早い出現となるわけです。一体なぜなのか……?
早速、小村さんに「そういう、早い時期に出現するホタルちゃいますん?」と投げかけてみました。
「うちの公園で放流しているのは、ほかのホタルと比べて早い時期に成虫になる(=出現し始める)ゲンジボタルなのですが、よそでもゲンジボタルから舞いはじめます。その時期が兵庫県では5月下旬ごろなのですが、うちは5月上旬。もしかしたら、兵庫県一早いんちゃうかとおもて……」(小村さん)
となると、なにか環境面での違いがあるんちゃいますか?
小村さんは「毎年1月ごろになると公園内にある人工の小川にホタルの幼虫を放流しているんですけど、特別なことはなにもしてないで?」とひと言。さらに、「違いがあるとすれば、川を流れる水は地下から汲み上げている地下水なんよ。地下水の温度は年がら年中一定していて、17度ほど。それくらいかなあ」と説明してくれました。
水温以外に違いがないのであれば、それこそが原因なんちゃうかなあと思うんですが……。水温が高いから、ホタルの幼虫たちが「うわあ〜、あったかいわあ。もう春かなあ〜? サナギになって準備しよ」と思うんとちゃいます?
まあ、正式な調査を行ったわけではないので、あくまでもそうじゃないかな、という話なのですが。