大阪を中心に展開しているスーパーマーケット「スーパー玉出」を知っていますか? 黄色と赤が主体の派手な看板や“1円セール”という、目を疑うような大安売りはインパクト抜群! 「大阪名物」としてその名を知ったという他府県民も多いのでは。
実はこのスーパー玉出、2018年に事業継承で運営会社が変わって以降、これまでのイメージを活かしつつ、新たな企画にも力を入れています。大阪人にとって馴染み深い存在なだけに、その新展開の内容は気になるところ。そこで、現在の運営会社『株式会社フライフィッシュ』(本社:西成区玉出中)の取締役・國枝尚隆さんに話を聞いてみました!
今回、國枝さんに話を聞いたのは堺筋線・恵美須町駅からほど近い場所にある「恵美須店」です。店に入ってさっそく惣菜コーナーを見てみると、150円を切る低価格でありながらコロッケやパン・サラダなどがセットとなった「モーニングセット」や、関西人熱愛の粉モノ・たこ焼き&お好み焼きがセットになっていたりとユニークなメニューがずらりと陳列されています。
恵美須店は、立地的に観光客や単身のお客が多く来店するという特徴があります。そのため、新作惣菜を開発した際にはまっさきに販売を行い、そこでの反響をもとに他店舗での販売を決めるという、かなり重要な役割を持つ店舗なのだそう。
かつてからある“玉出らしさ”は健在しつつ、一方で変化があった部分も。
「以前まで、ほぼ毎日開催していた『1円セール』は、2022年より“1の付く日(1日、11日、21日、31日)”での開催に変更し、かわりに提供する商品のバリエーションを豊富にしました」(國枝さん)
同店の「1円セール」とは、1000円(税抜)以上の商品を購入すればチラシに掲載されている商品が1点のみ1円で買えるというもの。SNSでもたびたび話題となる、スーパー玉出の名物企画です。コロナ禍での感染対策のため、1円セールのラインナップが個包装の商品ばかりになってしまったことを受け、回数を減らすかわりに「質」を上げることを目指した結果、現在の形に落ち着きました。
それにともない、これまで「激安」を前面に押し出していたチラシのデザインも「見やすさ」を優先し、少し落ち着いたテイストに。