空前のクッキーブームのなか、兵庫県・神戸で新たなクッキー缶が誕生しました。
神戸スイーツの魅力を発信するプロジェクト『ORIGINE KOBE』(オリジンコウベ)に参加する8人のパティシエのこだわりをひと缶に収めたもので、26日(水)に大丸神戸店(神戸市中央区)で始まった「2023 洋菓子フェスタ in Kobe」で販売されています。
ORIGINE KOBEは、“パティスリーの街、神戸”の魅力をさらに高めようと、2015年4月に発足しました。1年に2回、季節やイベント添った共通テーマを掲げ、各パティシエがオリジナルスイーツを創作・販売しています。15日には、「子ども」をテーマにした2023春夏コレクションがスタートしました。パティシエによる講習会なども実施しています。
これまで、ボンボンショコラや焼き菓子の詰め合わせは送り出してきましたが、クッキー缶は同プロジェクト9年目にして初めて。各店ごとに1種類、計8種のクッキーやパイが詰まっています。
たとえば、軽い食感のヴィエノワショコラでジャンドゥーヤをサンドした「カレ ジャンドゥーヤ」(ラヴニュー)、ミルクジャムを混ぜたサブレにさらにミルクジャムを絞った「サブレMJ」(パティスリーアキト)、2種のチーズを用い、サクッとした食感と胡椒の香りをアクセントにした「バトン フロマージュ」(パティスリー アグリコール)など。
セレクトしたのは、プロジェクト発足当時から広報を務める、スイーツコーディネーターの松本由紀子さん。8店舗の全ての焼き菓子の味を知る中で、各店のイチオシと思うクッキーを選んだといいます。
「完全に味重視。茶色尽くしですが、各シェフの焼き菓子の方向性が分かっていただける、代表作ぞろいのラインナップになっています」(松本さん)
クッキー缶と言えば、容器の缶も人気のポイントです。今回は、この缶に意外な苦労が伴ったといいます。