「明石は大丈夫!」泉房穂市長・退任 走り切った3期12年、見送りに多くの子どもたち 新たなプランも明かす | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「明石は大丈夫!」泉房穂市長・退任 走り切った3期12年、見送りに多くの子どもたち 新たなプランも明かす

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政治団体「明石市民の会」結成 市議選立候補者は全員当選した<2022年12月24日>
告示日まで約3週間となり、後継市長候補として丸谷聡子氏を擁立、公表後に明石駅前で街頭演説<2023年3月25日>
明石市長選挙で7万7千票を獲得、圧勝した丸谷聡子氏とともに<2023年4月23日>
議会で是々非々で渡り合った丸谷氏を送り出す泉市長<2023年4月16日>

「院政なんて、とんでもない。(後任には)何も言わないよ。市役所に来ることもない」。泉市長はそう断言した。

 職員の前でも、「“前例踏襲”が嫌いな性格、その前例になりたくはない。丸谷聡子新市長の体制では、私のことは忘れてほしい」と言い切った。

 早くも次のステージを見据える。「ゆっくりするのは1か月ぐらいかな。この(黙ってられない)性格だから」と、新たなプランの一端を明かした。

 それは「こども政治塾」。早ければ6月1日から始動したいと話した。

 ハイブリッド型で、リアルでもオンラインでもいい。小学生、中・高生、大学生、自分が市長になりたいと思ったのが10歳で、早熟だったこともある。街で中高生から声をこけられたり、SNSでメッセージが届いたりもする。そこで政治に興味を持つ子どもは多いことを実感したという。「これからは、全国の子どもたちを対象に光を当てていく。虐待や貧困に苦しむ子どもも多い日本だから」。

子どもと若い母親ひとりひとりに握手、別れの挨拶をする泉房穂・明石市長<2023年4月28日午後 明石市役所>

 泉市長が執筆した「子どものまちのつくり方」という本がある。そこには、「子どもを核として、みんなにやさしいまちづくりが人口・財政・経済の好循環を創る」ためのさまざまな方策が記されている。

 退庁の時が来た。夕陽がまぶしい明石市役所の玄関ロビーには、市民約150人が詰めかけた。
「いずみさ~ん、いずみさ~ん!」聞こえてくるのは子どもたちの声。隣には小さな手を握る若い母親。何組の親子が見送りに訪れただろうか。これが12年間、走り切った先に見えた風景だった。

「きょうを限りに、ここ(市役所)を去ります。これからはひとりの市民として明石を見つめていきます。選挙で選ばれた者が、その立場の権限を行使することが本来の姿ですから」。

「丁寧な市長が、丁寧に仕事をしてくれる。明石は大丈夫」。5月1日からは、自らが後継として選んだ丸谷聡子・新市長による明石市政がスタートする。

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