■第2章「アニメーションの世界を本物に」
宮崎吾朗監督の初監督作品『ゲド戦記』(2006年)から、スタジオジブリ初のフル3DCGアニメーション作品である『アーヤと魔女』(2020年)までのイメージボードやデザイン画、背景美術などがそろいます。また、ジブリ美術館での企画展示「アーヤと魔女展」を再現。多彩な動画も用いて、映像や映画を作り上げる手法、手順などをわかりやすく紹介しています。
■第3章「アニメーションの世界を本物に」
目玉は「サツキとメイの家」(『となりのトトロ』より)。5分の1サイズの全体模型は、愛・地球博(愛知万博、2005年)のパビリオンとして建設されたジブリパークの「どんどこ森」にある実物を忠実に再現しました。部屋の中の様子もリアルに表現されています。また、テラスにしつらえられた実物大のパーゴラ(日除け用の棚)は、二代目が会場にお目見えしています。
■第4章「ジブリパークのつくりかた」
ジブリパーク第1期として開園した「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」を軸に展開します。湯婆婆が職務に没頭する様子を再現した迫力ある「にせの館長室」(『千と千尋の神隠し』より)や、ハウルの城の右前脚部の原寸大模型(『ハウルの動く城』/2004年より)など、印象的な造形が次々と現れて、まるでアニメーションの世界に入り込んだかのような感覚を味わえます。
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グッズ販売会場には、展覧会オリジナル商品をはじめ、ジブリパークでも取り扱っている品やジブリ美術館の特別出店も並んでいます。兵庫会場限定デザインのTシャツ、パーカー、手ぬぐいなどには、『となりのトトロ』に出てくる小さいトトロと、神戸市の“市民の花”であるアジサイがあしらわれています。
神戸市立博物館の油井洋明館長は「年代を問わず十分に楽しんでいただける展覧会ではないか」と話しました。また、株式会社ジブリパークの上村早江子さんは「柵を張って遠くから眺める、規制する、といったことはなるべくしない形としています。親子で会話して楽しんでいただければ」と呼び掛けました。
なお、入場は入場日時予約制です。詳しくは特別展「ジブリパークとジブリ展」兵庫会場特設サイトに掲載されています。
※1 写真撮影のレギュレーションは来場日によって異なりますので、現地でご確認ください。
【特別展「ジブリパークとジブリ展」兵庫会場】
■会場:神戸市立博物館(兵庫県神戸市中央区)
■会期:2023年4月15日(土)~6月25日(日)
■開館時間:午前9時30分~午後5時30分 ※金・土曜日は午後7時30分まで、※GW期間中は開館時間に変更あり。(入場は閉館45分前まで)
■休館日:毎週月曜日 ※5月1日(月)は開館