ソース、ベーコン…手作り西洋料理を堪能！　人気オリジナルドレッシングも　西宮「ビストロ・デトワ」

　阪神電鉄「西宮駅」から徒歩5分。ブルーを基調とした木のぬくもりを感じるインテリアに、軽やかなジャズのBGM。落ち着いた空間でフレンチをはじめとした幅広いジャンルの西洋料理が楽しめるのが「Bistro Détour（ビストロ・デトワ）」だ。

　腕を振るっているのは、オーナーシェフの寺田元樹さん。祖母がホテルで働く料理人だったことから、子どものころから料理に興味を持ち、キッチンに立つことも多かったという。大学入学を機に出身地である山口県から大阪へ移り住み、洋食屋でのアルバイトから料理人の道を歩み始める。

　さまざまなジャンルの店で修業を積み、甲子園口にある洋食とワインの店「Coeur Vrai（クール・ヴィレ）」ではシェフとして8年勤務。そして2020年3月、内覧の際にひと目惚れしたこの場所に「ビストロ・デトワ」をオープンした。

「店舗は2階にあるため静かですし、通行人からの視線も気になりません。街中の喧騒から一歩離れた、隠れ家のようなお店を目指しました」と寺田さん。フランス語で「寄り道」を意味する店名「デトワ」の通り、「お客様には気軽に立ち寄ってくつろいでもらえたら」と話す。

　店のこだわりは、できる限り手づくりすること。出汁を引くなど、幼いころから丁寧に料理をする環境で育った寺田さん。「厳選した素材を時間と手間を惜しまずに料理してこそ自分の味が生まれる」という信念のもと、ソースやドレッシング、ベーコン、ハムも「自家製」を貫いている。

　とりわけ無添加のオリジナルドレッシングは、店舗でのテイクアウト販売に加えオーガニック食材専門店「GLOSA ORGANIC（グロッサ・オーガニック）」でも取り扱われるほど、リピーターの多い人気商品となっている。

「一皿ひとさらが記憶に残る味になれば」という思いから、コースではなく、あえてアラカルトメニューのみのスタイルとしているのも特徴のひとつだ。ボリュームのあるメニューも多いので、大勢でカジュアルに取り分けて楽しめる一方、1人客などには量をアレンジするサービスも行っているという。

　フランスをメインに、オーストリアや日本産のナチュラルワインも豊富に取りそろえている。「（ナチュラルワインは）生産過程でなるべく薬品を使わず、ブドウ本来の力が感じられるワイン。体に優しく、二日酔いしにくいと言われています」と寺田さん。全国各地の旬の食材をふんだんに使った料理と一緒に味わえば、つい「もう1杯」とワインも進んでしまいそうだ。（嵐みずえ）

※ラジオ関西『ばんばひろふみ！ラジオDEしょー！』2023年4月19日放送回、「魅力満載！海峡通信」より