YouTubeチャンネル『M&A BANK』運営者が語る 資本主義レースを勝ち続けて見えた答え | ラジトピ ラジオ関西トピックス

YouTubeチャンネル『M&A BANK』運営者が語る 資本主義レースを勝ち続けて見えた答え

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「あなたの会社をどんな会社がいくらで買いたがっているか考えたことありますか?」(島袋直樹著『会社は伸びてるときに売りなさい。―イグジットする起業家たち』より)。そう尋ねられて、自社が一体いくらになるのか気にならない経営者はいないのではないだろうか。YouTubeチャンネル『M&A BANK(エムアンドエーバンク)』の“中の人”がラジオ番組に出演。資本主義レースを走り続ける事業家の目指す場所について語った。

株式会社WXAコンサルティングの取締役会長・島袋直樹さん(写真右)、『セケンテー/ぼくらは囚われない』パーソナリティーのCEOセオ(同中央)と田中大貴(同左)

ラジオ番組『セケンテー/ぼくらは囚われない』(ラジオ関西)の2023年4月29日放送回に出演したのは、島袋直樹さん。株式会社WXAコンサルティング(旧:M&A BANK株式会社)取締役会長であり、株式会社Wellness X Asia(ウェルネスエックスアジア)の代表取締役CEOでもある。

 ベンチャー経営者のためのM&A(企業の合併・売却)メディアを運営。M&A経験者や専門家の実体験、ノウハウをインタビューするYouTubeチャンネル『M&A BANK(エムアンドエーバンク)』の登録者数は6万人を超える。一方で、ピラティススタジオを全国にフランチャイズ展開もしており、2023年内に40店舗をオープンする予定だ。さらに、現在はシンガポールに居を構える連続起業家である。

 番組パーソナリティの田中大貴からYouTubeを始めたきっかけを問われると、島袋さんは「2017年に会社を売却したときに……」と自身の事業を初めて売却したときのことを話した。

 当時、フランチャイズ事業をはじめたい人とフランチャイズ本部をマッチングするウェブサイトとイベント企画の事業を行っていた島袋さん。需要も利益もあったが、今後いま以上の成長が見込めないと思ったときに初めて“売却”の選択肢が浮かんだという。「自分の事業が売れるなんて思っていなかった」と語る島袋さん。しかし、試しに売却に向けて行動してみたところ、短期間のうちに思っていた倍以上の金額で売れたのだそう。

「『これはすごいな』と思って。僕の周りには“売る”という選択肢を知らなくて困っている経営者がたくさんいたので(事業は思っているよりも簡単に売却ができることを)伝えたいなと思ったのがきっかけで、2018年にYouTubeをはじめました」(島袋さん)

 YouTubeチャンネル『M&A BANK』は、企業を売却・買収した人をゲストに招いて「なぜ売ったのか」「いくらで売ったのか」「現在資産はどうなっているのか」「(会社を売却して)人生がどう変わったか」など、聞きづらいことを笑いながら質問していく赤裸々な番組だ。

 チャンネルを立ち上げて5年となり、ゲストは変われど毎回同じ内容を質問することに少し飽きてきてしまったそうで「(会社を売却したいベンチャー企業社長を)追いかけていくような、ドキュメンタリー(番組)をやりたいですね」と今後の展望を語った。

 自身がフィットネス事業の展開を行っている一方で、外部からの取材は断り、メディアも企業自身が所有すべきだと考えている島袋さん。企業において重要なのは、お金ではなくカルチャーであると主張。そのため、現在はカルチャーづくりに取り組んでいることを明かした。

 島袋さんの語る持論に対し、「やっぱり『お金じゃない』というのは、お金を稼いだ人だからこそ言えること」と意見を述べたのはパーソナリティーのCEOセオ(連続起業家兼アーティスト)だ。だからこそ、お金を稼いだ人たちが情報を発信し、行動を変えていくことが重要だと賛同したうえで「資本家たちにももっとこの事実に気づいてほしい」とも発言した。

「いつか売るぞ売るぞと考えながらだと、いい事業はできないです」。島袋さんはそう語る。


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『セケンテー/ぼくらは囚われない』
放送日時:毎週土曜日 20:00~
放送局:ラジオ関西(AM 558kHz / FM 91.1MHz)
連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティを務める。


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