ヴィッセル神戸中盤の要が語る、退団間近のイニエスタへの思い「どれだけすごい選手かをより実感している」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ヴィッセル神戸中盤の要が語る、退団間近のイニエスタへの思い「どれだけすごい選手かをより実感している」

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 サッカー・J1のヴィッセル神戸MF齊藤未月選手が、7月1日のホームゲームを最後にヴィッセルを退団する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ選手への思いを語った。

齊藤未月選手(左)と、アンドレス・イニエスタ選手 ※2023年6月28日の公開練習より(写真:ラジオ関西)

 28日の公開練習後、メディアの囲み取材に応じた齊藤未月選手。今週がイニエスタ選手とともに過ごす最後の1週間ということで、「退団が近づくにつれて、寂しさもあるし、彼の偉大さやチームにもたらす影響も含めて、どれだけアンドレス・イニエスタという選手がすごいかというのを、より実感している」と、率直な心境を吐露。「つらい気持ちは強いが、それも巡りあわせだと思うので、今いっしょにやれている時間に感謝して、僕も(イニエスタの)デビュー戦だけでなく最後の試合で一緒にできる可能性があることに感謝して、日々プレーしたい」と前を向く。

 イニエスタ選手がJリーグデビューし、初めてホーム・ノエビアスタジアム神戸のピッチに立った2018年7月22日、齊藤選手は対戦相手である湘南ベルマーレの一員としてプレー。その試合ではゴールを決めるなど、湘南の勝利の立役者となった。「相手チームにいるときはアンドレス・イニエスタという選手に対して、もちろんリスペクトはあるが、それよりも、どういうふうにすればボールを奪えるかや、イニエスタ選手のあの能力をどう上回れるかというのを考えてしかプレーしていなかった」と齊藤選手。そこから年月を経て、今年からはチームメイトに。ヴィッセル加入にあたっては、イニエスタ選手の存在は大きかったという。「もちろん、それはめちゃめちゃ考えました。アンドレス(イニエスタ)も、セルジ(サンペール)も、他にいる選手もそうだが、間違いなく決め手の1つだった」。

 今年、それもシーズン途中でのイニエスタ選手の退団はまったく想定外だったようで、「欲を言えばもっと一緒にピッチでプレーして、そのときにどういう変化が起きるかは楽しみだった。それだけが心残り」と本音も明かした齊藤選手。それでも、「練習でも一緒にたくさんやりましたし、ここからですかね……」と、イニエスタ選手と過ごした日々を糧に、チーム、そして、自らのさらなる飛躍を誓っていた。

齊藤未月選手(左)と、アンドレス・イニエスタ選手 ※2023年6月28日の公開練習より(写真:ラジオ関西)

 イニエスタ選手のラストマッチとなるJ1第19節、ホーム・ノエスタで迎え撃つのは、北海道コンサドーレ札幌。前半戦の第2節、アウェイで3-1と勝利している相手だが、リーグトップの39得点をたたき出す攻撃力は脅威だ。

 齊藤選手はこの試合について、「札幌さんはスタイル自体を変えているチームではないが、調子のいい選手が多いし、前期の2節で戦ったときよりも、さらにアグレッシブで白熱した試合になると思う」とコメントした。

 チームのJ1上位争いのため、そして、キャプテンの神戸での有終の美を飾るためにも絶対に負けられない特別な一戦を前に、ヴィッセルの中盤にいまや不可欠となっている背番号16は気合いを込めていた。

齊藤未月選手 ※2023年6月28日の公開練習より(写真:ラジオ関西)
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