今年の夏は暖かい空気に覆われやすいため、全国的に気温は平年並か高いと予想されている。人間も暑さに気を付けないといけないが、犬は人よりも体温が高いうえ夏でも散歩が必要なためより注意が必要なのだという。
多くのペットグッズがそろうお店「マスト」(神戸市東灘区・六甲アイランド)のマネージャー・門屋孝子さんに聞いた。
「ワンちゃんは地面に近いところにいるため暑さに弱く、猛暑に向けての暑さ対策に役立つ商品を活用してほしい」と話す門屋さん。特におすすめしているのは、熱を吸収し放熱してくれる生地でできたクールウェアだ。また、首周りを冷やすクールネックというアイテムは“冷凍庫で冷やしても硬くならない”保冷剤入りで便利。散歩の際は時間帯を考えるなどの工夫も必要なのだそう。
同店は六甲アイランドで23年間愛されてきた店だが、7月いっぱいで閉店する。ここ数年のコロナ禍でも休業することなく、時短で営業しペットにとっての生活必需品を販売し続けていた。そうした努力もあり「大型犬のリードが切れたものの近くのペットショップが閉まっていて買えない」という飼い主が情報を調べ姫路市からやって来たことも。「同じくペットフードがなくなった飼い主が明石市から買いに来るなど、コロナ禍の3年間にもいろいろとありました」と門屋さんは振り返る。
長年営業してきた同店には3代にわたってペットの犬を連れて来店したという飼い主もおり「当店とワンちゃんの歴史が重なって、お客さんと話しているときに一緒に泣いてしまうこともあった」と門屋さん。
常連客からは「大好きなお店が閉店されるのですごく寂しい」「大型犬の犬具が充実していたので困る」といった声が届き、情報を聞きつけて15年ぶりに訪れた人もいたという。