上立神岩から、平らな石である「平バエ」を挟んで下手側にあるのが「下立神岩(しもたてがみいわ)」。かつては上立神岩より高かったものの、安政大地震により中ほどから折れたと伝えられています。岩の中心付近に穴があく珍しい形状でしたが、1934年の室度台風で破壊され、現在は巨大な根っこ部分のみが残っています。
断崖の下にある深さ約50メートルの洞穴「穴口(あなぐち)」は、古事記神話にある「黄泉への入り口」のモデルとされています。
小野山さんは「沼島の海岸には遊歩道を作ることができないため、船に乗らなければ海からの景色を楽しむことはできません。クルーズでは、昔の人も見ていた海からの景色を楽しむことができます」とアピールします。
◆島民オススメ! 沼島の楽しみ方
淡路島から沼島までは、フェリーで約10分。小野山さんオススメの沼島の楽しみ方は、午前中にクルーズに参加し、昼食は地元漁師の店で海の幸を堪能。午後から「おのころ神社」をはじめとする沼島の観光スポットを巡るコースだそう。
国生み神話ゆかりの島をゆっくり観光することで、こころもおなかも満たされそうです。
(取材・文=岡本莉奈)
【沼島おのころクルーズ】
◆料金:ひとり3000円(税込み)
※最低運賃7000円/1名または2名の場合は合計金額7000円
◆所要時間:約45~50分(電話にて要予約)
※天候(風や波)によって、運行中止の可能性もあります。
◆予約・問合せ:沼島おのころクルーズ 050-3187-5040