放課後や記念日など、女子高生を中心に撮影されることが多い「プリントシール機」。需要は現在も変わらず好調で、最近は流行を意識したものも多数登場しているようです。
プリントシール機の発展に伴って、女子高生側も新たな楽しみ方を生み出しているそう。業界トップシェアを誇る『フリュー株式会社』の門脇さんに最新事情を聞きました。
――プリントシール機は現在も「女子高生の定番」と言えるのでしょうか?
【門脇さん】今も昔も変わらず女子高生には大人気です。スマホなどのカメラアプリが普及してから「プリ需要に変化があるのでは?」とよく聞かれるのですが、実はそんなことはありません。SNSや最新カメラアプリとは異なる目的で利用される方が多いようです。最近は現物のシールもじわじわと人気が再上昇中。スマホケースに挟むという使い方が主流になっているようです。
――最新機器の特徴を教えてください。
【門脇さん】“世界観”や“体験の楽しさ”を大切にしたものが多いです。例えば韓国風に盛れる「セルフ写真館」をイメージしたものや、昨年より話題の「平成レトロ」「Y2K」をテーマとしたものなどです。直近でいうと「プリだけどプリじゃない」をテーマにした、スマホの撮影機能と一緒に楽しめる機種も誕生しました。機能としては写りの良さ、いわゆる「盛り」は大前提の条件として挙げられていますね。
――ユーザーの楽しみ方にも変化があるそうですね!
【門脇さん】平成の頃は文字やスタンプを駆使して派手な落書きをすることが定番だったと思うのですが、最近は落書き機能よりも「レタッチ&メイク」に力を注ぐ人が多いです。現在人気の機種には、メイク機能をはじめ目の左右差補正などといった細かいレタッチ機能が搭載されているものが多く、それらの機能を駆使してプロ顔負けの腕前で“なりたい顔”に仕上げる女子高生も多いです。ちなみにノーメイクでも補正することも可能なんですよ(笑)。SNSを意識した楽しみ方も多くあり、自身のSNSアカウントと世界観を合わすため落書きはあえてしないという方や、逆にゴテゴテに落書きをする方も多くいらっしゃいます。SNSに載せるために動画で撮影前や撮影時の盛り上がり風景を撮影する人も。