そのあと複雑なループを持つ阪神高速・天保山JCの下をくぐり、海が見えてくると「大阪港」に到着。ここには天保山ハーバービレッジがあるため多くの乗客が降りていきます。1周15分で高さ112メートルまで上がる大観覧車はもちろんエアコン付き。海遊館には620種(植物も含む)・3万点の海の生物がおり、巨大水槽ではジンベエザメが悠々と泳いでいます。また観光船「サンタマリア号」(帆船型観光船サンタマリア)での大阪湾クルーズは、サンセットタイム(トワイライトクルーズ、予約制)が絶景です。
「大阪港」を出ると全長2.4kmの道路併用の大阪港咲州トンネルに突入、再び地下区間となります。終点「コスモスクエア」ではニュートラム・南港ポートタウン線と接続。住之江公園までの7.9kmを無人運転で結びます。またこの駅のある人工島・咲州には高さ256メートルを誇る大阪府咲州庁舎を始め、インテックス大阪、ATC(アジア太平洋トレードセンター)、グランドプリンスホテル大阪ベイ、森ノ宮医療大学などが立ち並びます。
また海側に目をやれば海浜緑地の向こうに大阪・関西万博会場となる夢洲が見えますが、まだ建物などはほとんど見えません。電車は、今は終点なのでこの先で折り返しますが、2025年には万博会場までこのままトンネルでつながる予定です。
この中央線には従来から走る20・24系のほかに、近鉄車両の7000系・7020系も乗り入れます。また昨年7月から登場の30000A系は、路線カラーのグリーンを中心にスパークドットをちりばめたデザインが印象的で、万博輸送の主力車両となります。
そして最新車両は今年6月25日にデビューしたばかりの400系。現在はまだ1編成しかなく、運行ダイヤ非公開のため出会えればラッキーです。宇宙船のようなフォルムに八角形の斬新な顔が特徴。車内は座席の背もたれを高くして座り心地をよくし、つり広告を廃止し、USBポートも用意されています。さらに4号車だけはクロスシートで、左右1席ずつゆったりと座席が設けられているのも特徴です。