夏休みに突入したなか、兵庫県丹波市では、恐竜の“ホネ”にスポットライトをあてた特別展が行われています。
7月22日から9月3日まで、丹波市立丹波竜化石工房「ちーたんの館」で開催されているのは、夏期特別展「鳥盤類展 ~植物食恐竜のホネの秘密~」です。
今回の展示では、一般に恐竜と聞くとイメージされることが多い獣脚類(ティラノサウルスなど)ではなく、不思議な特徴のホネ(骨)を持つ鳥盤類に焦点を当て、私たち人間の骨と比較することで秘密に迫っています。
鳥盤類は植物食恐竜が多く、襲われることが多かったこともあり、ツノ(角)や鎧竜など様々な体の部分が発達したといいます。「なぜこの部分がこんな風に発達したのか?」、「肉食恐竜から身を守るためにどう生きたのか?」、そんな想像を膨らませながら、特別展を通じて鳥盤類の進化を学ぶことができます。
特別展の大きな見どころは、後期白亜紀に北米に生息していたマイアサウラの全身骨格展示。全長6.5メートルの大迫力の大きさで(全体の約4割が実物化石)、実際にどの部分が実物化石かをわかりやすい図で解説されていました。また、初めて本格的に子育てをしていた可能性がある恐竜ということで、赤ちゃん化石とのツーショットも展示されていました。
実際に手に持って化石の重さを感じたり、触ったり、パズルをしたりできる体験コーナーも充実。さらに、大きな角やフリルが迫力満点なトリケラトプスのロボットも展示されています。大きな咆哮(ほうこう)には、建物に入った瞬間くぎ付けになるほど。頭や口だけでなく、脚も動くので、今にも迫ってきそうなリアルさです。(※トリケラトプスのロボット展示は8月27日まで)