『循環型社会』の実現を目指して プラごみ・廃食用油再のリサイクルに携わる新入社員たちの思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

『循環型社会』の実現を目指して プラごみ・廃食用油再のリサイクルに携わる新入社員たちの思い

LINEで送る

この記事の写真を見る(4枚)

 先日、G7広島サミットが開催された中のセッション7「持続可能な世界に向けた共通の努力」について先進7カ国をはじめ、招待国や招待機関を交えて環境問題や気候変動・エネルギーなどについて議論が行われた。それぞれに課題や対策案も発表されたのは記憶に新しい。1.5度の約束を果たせるよう日本をはじめ、各国の今後の動向について気になるところだ。

 さて、G7やSDGsといった世界を取り巻く環境は大きく変化しており「資源循環型社会」という言葉をよく耳にするのではないだろうか。わかりやすく言うと「リサイクル」である。中でも特に話題となっているのが「廃食用油のリサイクル」だ。廃食用油をリサイクルすることでエネルギーに変換される「BDF:バイオディーゼル燃料」や「SAF:航空燃料」に各国は注目している。

 そこで、浜田化学株式会社の新入社員である花岡一晴(はなおか いっせい)さんと東條佑(とうじょう ゆう)さんに環境問題について聞いてみた。

ーー学生時代、気候変動や環境問題について関心があった事や取り組んでいた事はありますか?

【東條さん】地球環境について直接的な事を学んではいませんでした。ですが、ニュースをはじめ大学でも環境問題や気候変動というワードはよく耳にしていたので「エアコンを極力使用しない」など自分で出来ることから少しずつ意識して行動していました。

【花岡さん】環境専門の理工学科に在籍していて、学科全体ではSDGsをはじめ「社会をどうデザインしていくか」について学んでいました。当時の僕の研究テーマは“環境計画”。都市においてどれだけの緑化を目指していくか計画を立て、どのように環境を良くしていくかを考えていました。

ーー就職活動を始めた際に『環境事業』や『リサイクル事業』を行う企業はどのように知って、興味を持たれたのですか?

【東條さん】インターン募集のメールが来た時に、少し興味のあった環境業界の企業を調べてみようと思って、当社を知り参加してみようと思ったのがきっかけです。

【花岡さん】リサイクルというテーマで企業検索を行い当社を知りました。事業内容を見て「面白そう!」と思い、応募したのがきっかけです。

ーー現在、おふたりは研修期間ということですが、どんな業務に携わっていますか?

【東條さん】回収してきた天かすを集めて水分を飛ばし、肥料にする工程の作業をしています。

【花岡さん】廃棄される肉の油の回収作業と仕分けをしています。

『浜田化学株式会社』の新人研修の様子

ーー実際にリサイクル事業に携わり取り組んでみて感じたことは?

【東條さん】社長室の課題の取り組みで『廃プラスチックのリサイクル事業の企画』にも携わり、廃プラスチックの現状把握をしたところ増加傾向にあるということに問題を感じました。それについて、どうすれば当社が事業展開できるか課題検証と企画提案をしています。

【花岡さん】“リサイクル”が社会の中でどのようなサイクルであるのかは大まかには分かっていましたが、実際に自分が作業等を行う立場になると知らない事も多く、気付きが多かったですね。研修期間ですので先輩に同行していただき油を回収していますが、とにかく量が多い。一斗缶1つで約10〜15kgを流出しないよう気を配りながら運ぶため、かなりの力仕事になります。

【東條さん】私も収運部の作業の経験をして、一斗缶を何度も運びました(笑)。

一斗缶を運び出す様子
LINEで送る

関連記事