―――「ストップペイル」はどういう意味?
【佐藤さん】 実は、絵柄をよく見ると「STOP」と描かれたバケツがあるんです。「バケツ」は英語で「Pail」。そこから、弊社企画部で「ストップペイル」と名付けました。業務用包装紙のデザインなので、あくまでも識別しやすいようにと名付けたのですが、さまざまなメディアにも取り上げられたこともあり、今では一般の方々にも知られるようになりました。
―――最近復刻したのですよね?
【佐藤さん】 シモジマが創業100周年を迎える2020年に復刻しました。当時と同様に紙袋と小袋を作りましたが、反響は非常に大きかったです。従来の小売店はもちろん個人からも大人気で、特に40代以上の女性にプレゼントを贈る際の包装用として購入いただきました。
―――ほかに、どのような反響が?
【佐藤さん】 復刻のニュースをきっかけに、さまざまな企業からコラボの依頼をいただきました。たとえば、UNIQLO(株式会社ユニクロ)浅草店やFELISSIMO(株式会社フェリシモ)とストップペイル柄のアパレル商品を作ったり、イトーヨーカドー(株式会社イトーヨーカ堂)とのコラボ文具、現在は終了していますがアサヒ飲料株式会社とともに「三ツ矢サイダー×ストップペイル」となる緑色のストップペイル柄を作ったこともありました。
―――今後の展開は?
【佐藤さん】 ありがたいことに多くのコラボの話をいただいているので、今後もさまざまな企業様と協力しながら皆さんの手元に「ストップペイル」を届けられればと考えています。
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いつの時代も変わらず、多くの人々の心をくすぐる「ストップペイル」。今や“包み紙”という枠組みを飛び出し、アパレル商品や文房具などさまざまなアイテムに姿を変えて私たちの手元へと届けられています。皆さんも懐かしの「ストップペイル」片手に、童心に帰ってみてはいかがでしょうか。
※ラジオ関西『Clip』2023年9月7日放送回より
(取材・文=藤田慶仁)