一方、小泉さんは「加工品を全てオーガニックで作るのは大変で、原材料を作る農家だけでなく、加工する工程などでも様々な問題が発生する。有機農家を多くの人々や企業が支えていき、有機で作られたものをしっかりと使い切ることこそが、コンソーシアムの目的」だと話しました。
加えて、同コンソーシアム専務理事の佐伯昌昭さんは、「長年、有機を拡げるための活動を続けてきたことによって、地域によっては、環境が改善されコウノトリが飛来するようになった」と、有機への取り組みが既に成果をもたらしている例を挙げました。
セッションは「まずは、自分たちが使っているものが、環境にどう影響を与えているのかを知ることから始めた。日頃から興味・関心を持って生活することが大事だと思う」と近藤さんが述べ、締めくくられました。
参加者からは「今回初めて参加した。とても勉強になった」「子どものために有機米を使っているが、一度市販のものに変えたら子どもが嫌がるくらいに、現在もお世話になっている。今後も応援している」などの声が聞かれました。
(取材・文=西真莉恵)