報告後、博覧会協会の石毛事務総長は、「全体として、1850億円という予算内で収めるべく努力をしてきたが、それを上回る物価の上昇に伴い、引き上げを要請せざるを得なかった。万博の誘致が決まった2018年当時に算出した1250億円という予算は、愛知万博(愛・地球博 2005年)をベースにしたものでラフな数字だったが、2019年に博覧会協会が発足して以降、精査を重ねて(時代変遷があり)2020年に1850億円となった」と説明した。
事実上、2度目の増額となるが、石毛事務総長は「私たちのミッションは、万博の基本計画を作り、魅力的なものを実現するために努力すること。大きな環境の変化があり、やむを得ないコストアップという苦渋の決断をしたが、さらなる増額を要請することがないよう、最大2350億円という”上限”を理解して頂き、その範囲内で収めるのが務め。それを超える(3度目の増額)可能性はないと明確に言っておきたい」と話した。
大阪・関西万博 会場建設費 当初の1.9倍、2350億円へ増額報告「苦渋の決断」も「説明不十分」
2023/10/21