大⻆社長は「伝統は、革新の連続」と強調する。時代の変化に沿って、商品のバージョンを上げるのが使命だという大安は、千枚漬けづくりでそぎ落としたかぶらの皮や、漬物を作る際に規格に合わない野菜など年間約200トンもの残渣(ざんさ・残りかす)を無駄にしないよう、野菜発酵化粧水「至貴(しき)」を開発するなど、SDGsにも取り組んでいる。
「かねてからの“もったいない精神”がここで生きてきました」と大⻆社長。「大量生産・大量廃棄の時代は終わりました。あるものを大事に使うのが、ものづくりの原点。芯をぶらさずに、新たな視点を持って励みます」と気持ちを新たにした。