ニンジンは収穫せずに残しておくと、冬を越し、初夏に白い小花をたくさん咲かせます。そして花の受粉が終わると種ができるのだそう。その種をまた蒔くと、次のサイクルが巡ってきます。
ニンジン栽培のほかにも、大豆の種まきから味噌づくりまでのプログラムなど、参加者は作業ごとの農園開放日に可能な範囲で参加することができます。
在来野菜の魅力を知り、一年かけて種まきから種採りまで作物の育て方を体験することは、SDGsの観点からも持続可能な農業の推進につながります。また、陸の豊かさを守ることや、持続可能な消費と生産の確保へも意味をもつ取り組みといえます。
(取材・文=市岡千枝)