神戸市の久元喜造市長が、5日に会見し、毎年11月に行われている神戸マラソンのコースを変更するよう、検討委員会に提案する考えを明らかにしました。
折り返し地点を西に2キロ伸ばして明石市の大蔵海岸とし、フィニッシュ地点を、神戸市中心部のウォーターフロントエリアとするものです。
現在のコースでは、神戸市役所前をスタートしたランナーは明石海峡大橋の西側で折り返し、ポートアイランドでフィニッシュします。
終盤には、150メートルの間に10メートルを上る急坂の浜手バイパスや、強い風が吹く神戸大橋があり、ランナーから「負担が大きい」という声が上がっていることに加え、国内のほかの大会に比べ、好タイムが出にくくなっています。
コース変更により、レースの高速化を促し、走りやすさを向上させることでランナーの確保につなげたい考えです。
神戸マラソンは2011年にスタートし、11月19日に行われた2023年の大会では2万人あまりのランナーが参加しました。
市は、このコース変更の案を、今月中に最終会合が予定されている「神戸マラソン将来構想検討委員会」に提案し、その後、大会の実行委員会が議論します。
久元市長は、「震災から30年となる再来年(2025年)の大会から新たなコースでの開催を目指したい」と述べました。