安田さんの話を受け、平田さんは「ディベート」と「ダイアローグ」の違いについて触れた。ディベートの場合、AとBが戦ってAが勝つとBはAに従うけれど、Aはそのまま。一方のダイアローグでは、AとBが話し合って“C”という新しい概念を生み出す。つまり、AもBも変わることを前提として対話するのだが、これが日本人が不得手とする部分で「どうも自分を偽る感覚になってしまう」のだとか。
「もともと“心”という強固なものがあると信じてしまうと、そぎ落とされてしまったような感覚になるが、“窓”ととらえてそれを付け替えたり、広くしてみるといった発想だと、ものの見方・自律的な心のプログラミングに有効だということですね」(平田さん)
※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2023年12月7日放送回より
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『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp
『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。