シンガーソングライターの近藤夏子が、母校の大田市立第一中学校(島根県大田市の)で公開収録したラジオの特別番組が、13日放送された。同収録では生徒とトークやコラボ演奏を展開。後輩たちとのふれあいに、近藤が涙をにじませる一幕もあった。
この番組は、近藤がパーソナリティを務める『Clip』(ラジオ関西、近藤は毎週月曜担当)内で放送されている、島根県の魅力を発信するコーナー「しまねの国からこんにちは」(毎月第4週放送)のスペシャル版として制作された。
同校生徒の職業体験の一環として、一部の生徒が企画段階から参加。今年の春頃から、島根県の同校と兵庫県にあるラジオ関西とをリモートでつなぎ、番組スタッフと生徒で複数回の打ち合わせを重ねて構成を作り上げた。
公開収録では体育館に同校の3年生が集まり、近藤と企画を担当した生徒3人が、島根県や大田市の名物、おすすめスポットなどを紹介した。
生徒からの質問に答えるコーナーでは、卒業を来春に控えた生徒たちから、将来についてや近藤の中学生時代について、また、シンガーソングライターの夢を叶えるためにどのような努力をしたかなどを聞かれた近藤が、熱く語る場面もあった。
母校での公開収録を熱望し、実現させた近藤は「大田市にいると、テレビやラジオの仕事に触れることが少ない。この業界に興味がない人にも、今回の収録でさまざまな業界に視野を広げてもらえたらうれしい」と心境を語った。