日本の文化や生活にダジャレ・こじつけが多い理由、それはやっぱり“言霊(ことだま)”にあると思うんです。言霊とは、言葉が持つ神秘的な力のことをいい、「同じ使うならポジティブな意味の言葉を使ったほうが良い方向に進む」と信じられてきた、日本の言い伝えです。
お正月の鏡もちもそうですよね。「鏡割り」という言葉を伏せて、「鏡開き」という言葉を使ったりするのも言霊の表れです。
良い言葉を使って、その言葉を聞くと聞いた人の心の印象も良くなる。それが人から人へと伝わって、良い心の雰囲気が広がっていけば世の中全体も良くなっていく。世の中全体が良くなれば、人々は幸せな気持ちになります。ユニークなダジャレや良い意味でのこじつけが、ハレの日によく使われているのが特徴ですね。
年が明け、「今年も良い年に」と使われるダジャレ・こじつけに注目です。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2023年12月27日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)