インフルエンザウイルスなどの感染症や、急激な温度変化により発症しやすくなるヒートショックなど、急な病気やケガが起こりやすくなる冬。神戸市は、24時間・年中無休で相談を受け付けている救急医療相談ダイヤル「#7119」の利用を呼びかけています。
救急医療相談ダイヤル「#7119」は、神戸市域を対象に、休日や夜間などで開いている病院が近くにない場合の病院情報の提供など、24時間・年中無休でオペレーターが相談を受け付けています。看護師資格を持つオペレーターも待機しており、いますぐ病院に行くべきか・救急車を呼ぶべきかなどのアドバイスや、受診時間の目安をお知らせするなど、必要に応じて判定してくれるサービスです。
新型コロナウイルス第8波の影響もあり、同市では、救急出動や救急相談などひっ迫した状況が続きました。現在も、小児を中心にインフルエンザウイルスをはじめとした各種感染症が流行していることもあり、救急医療のニーズは高い水準が続いています。
各種感染症のほか、冬の間は路面凍結による転倒や交通事故、急な冷え込みや温度変化が原因で起こるヒートショックの件数も増加。さらに、新年会での酒の飲みすぎ、もちののど詰めによる救急搬送も毎年発生しています。
神戸市の救急出動件数は、年々右肩上がりに増加。2023年には年間救急出動件数が過去初めて10万件に近づくなど、過去最多数を更新しています。なかには、救急車を呼ぶ必要のない軽い症状がみられるほか、病院へ行く手段として救急車を呼ぶ事案なども多く含まれており、救急車の到着時間にも影響を及ぼしている現状です。
これらの課題を解決すべく、同市は「#7119」の利用を呼びかけ。不要不急の救急車の利用抑制や、持続的な救急医療体制の確保を目指しているといいます。
神戸市内には、休日や夜間でも診療を行っている急病診療所が4か所あるほか、HAT神戸内には子ども限定で急な発熱などに対応する「こども初期急病センター」があります。いずれの診療所も対象となる診療科目は内科のみであるため、内科以外の体調不良やケガによる受診を検討している場合は「#7119」への相談が推奨されています。
「#7119」では現在、救急医療相談事業の精度向上のため、受診までの推奨時間が適切であったかどうかなど、市内各医療機関において追跡調査を実施しているのだそう。
神戸市健康局地域医療課の川村翔太さんは「神戸市では、救急隊をはじめとする多くの職員や医療従事者の方々が万全の体制で臨んでいますので、皆さんも体調面には十分気をつけてください」と呼びかけました。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2023年12月31日放送回より
【神戸市 :救急安心センターこうべ 救急相談ダイヤル「#7119」】
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