阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼する光の祭典「神戸ルミナリエ」が19日(金)、開幕した。28日(日)までの10日間。
新型コロナウイルス感染拡大による中断(2020年~代替事業を開催)を経て、4年ぶりの再開となる。
神戸ルミナリエは震災が起きた1995年12月に第1回が開催され、神戸・元町の旧外国人居留地と三宮の東遊園地を「光の回廊」(約270メートル)で結ぶルートだった。
これ以降、例年12月に開催されていたが、「震災の慰霊と鎮魂、復興・再生への夢と希望」という本来の趣旨に立ち返り、阪神・淡路大震災が発生した1月の開催に変更した。
29回目となる今回のテーマは「神戸、未来に輝く光」。今回から混雑緩和などのため、旧居留地・東遊園地・メリケンパークに会場を分散し、このうちメリケンパークには一部で有料エリアを設ける。
組織委員会は、神戸の都市機能を活かし、中心部の三宮、元町からウォーターフロントへの回遊性を持たせるための新たな試みをもとに、来年(2025年)の震災30年という節目に、新たな形での神戸ルミナリエを目指したいとしている。
旧外国人居留地で開かれた点灯式では、神戸市立桂木小学校(神戸市北区)の児童らが、鎮魂と復興を願って作られた「しあわせ運べるように」を点灯前のレクイエムとして合唱。午後6時に鎮魂の鐘の音に合わせて点灯された。