『西宮名塩』はトンネルに挟まれた山間の駅。ここには1991(平成3)年のニュータウン誕生とともに誕生した名物の斜行エレベーターがあります。高低差60メートル、全長150メートルを2基のエレベーターが2分で結んでおり、山を切り開いた高台には西宮名塩ニュータウンが南斜面に広がっています。
『宝塚』は、特急「こうのとり」(新大阪~福知山・豊岡・城崎温泉を結ぶ)も停車する主要駅。ここで阪急宝塚線・今津線と接続します。駅から続く「花のみち」の横には宝塚ホテルや宝塚大劇場が立ち並び、華やかな散策路にもなっています。
『川西池田』は、兵庫県の川西市と大阪府の池田市という隣接する2つの都市の名前がくっついた珍しい駅名。かつては能勢電鉄がこの駅まで乗り入れていました。現在は、阪急・能勢電の川西能勢口駅と、550メートルのペデストリアンデッキで結ばれています。
『伊丹』は駅前に有岡城跡があり、その向こうは陸橋で巨大なイオンモールと結ばれています。そしてここは清酒発祥の地で、酒蔵通りにその栄光の名残がありました。旧岡田家住宅には17世紀の町家と酒蔵がしっかりと保存され、雑貨商として栄えた旧石橋家住宅とともに入館無料で公開しています。
『塚口』を出て右カーブにさしかかると、2005(平成17)年に発生した列車脱線事故の現場になります。現在は慰霊施設「祈りの杜」として保存されています。