きれい…でもちょっと不思議 現実と虚構のうつろいを描く「牡丹靖佳展」 市立伊丹ミュージアム | ラジトピ ラジオ関西トピックス

きれい…でもちょっと不思議 現実と虚構のうつろいを描く「牡丹靖佳展」 市立伊丹ミュージアム

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展示風景 『おうさまのおひっこし』2012年、鉛筆、水彩、油彩 / 紙、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託)
展示風景 『おうさまのおひっこし』2012年、鉛筆、水彩、油彩 / 紙、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託)

 第24回ブラチスラバ世界絵本原画展賞にノミネートされた『おうさまのおひっこし』。この作品にはゴッホの「花咲くアーモンドの木の枝」や自身の絵本「たまのりひめ」の「たま」も描かれているなど遊び心も詰まっている。この作品の原画が市立伊丹ミュージアムへ寄託されたことが、今展の開催のきっかけとなった。岡本学芸員によると、絵本だが、王様と部下のやり取りが、上司が部下にどのように物事を伝えるべきかという所で、サラリーマンにうけているという。

牡丹靖佳『おうさまのおひっこし』2012年、鉛筆、水彩、油彩 / 紙、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託) この絵の中に「花咲くアーモンドの木の枝」が!
牡丹靖佳『おうさまのおひっこし』2012年、鉛筆、水彩、油彩 / 紙、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託) この絵の中に「花咲くアーモンドの木の枝」が!「たま」も

牡丹靖佳『たまのりひめ』2006年、アクリル / ペーパーボード、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託)
牡丹靖佳『たまのりひめ』2006年、アクリル / ペーパーボード、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託)

 岡本学芸員は、「牡丹氏は今後ますます活躍が期待される作家。その作家の今を見てほしい」とした上で、「絵本は牡丹氏の物語を伝える。絵画は見ている人が物語を紡ぐ。今展が多くの人が絵の面白さ、楽しさに気づくきっかけになってほしい」と話す。

牡丹靖佳『Trio』2020年、油彩 / キャンバス、作家蔵
牡丹靖佳『Trio』2020年、油彩 / キャンバス、作家蔵 

「牡丹靖佳展 月にのぼり、地にもぐる」
2024年1月12日(金)~2月25日(日)
市立伊丹ミュージアム(伊丹市宮ノ前2-5-20)
休館日:月曜日(ただし2月12日は開館、翌13日は休館)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)

「河東碧梧桐と石川九楊-筆触の冒険」
「むかしのくらし展ーむかしのことは 今につながる 未来へつながるー」も開催中

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