◆万博に向けて展開の「ひょうごフィールドパビリオン」
2025年に開催予定の大阪・関西万博に向け、兵庫県では、今ある観光資源をパビリオンに見立てた「ひょうごフィールドパビリオン」が各地で展開されています。県内約160の場所が設定されており、姫路市内には15か所が存在します。
たとえば、姫路の地場産業である皮革産業。銀イオンを含む川の水を使ってなめされる“姫革”は美しい白色が特徴です。清元市長は「五感を使って感じていただくことが大事。革の生産工程などを実際に体験することで、社会の営みを姫路で感じてもらう……これがフィールドパビリオンの重要な役割」と取り組みの意義を説明しました。
数あるプログラムの中でも気になるスポットに、上原社長は、「e-bikeサイクリングツアー旧街道をゆく姫路城下町めぐり」と「坊勢島 漁業見学&体験ツアー」を挙げました。鑛代表は「匠の世界を体験できるプログラムがいい。ぜひとも訪れて、街全体に触れる機会にしていただけたら」と話しました。
◆少子化対策・子育て支援
コロナ禍により、マッチングアプリが新たな出会いのカタチになりつつある昨今。姫路市では“出会い”を応援するため、株式会社リクルートと、結婚支援に関する連携協定を締結しました。
以前は「行政が介入するのはどうなのか」と疑問を抱えていたという清元市長。その後、むしろ出会いのための場所を提供し、出会いの場を作ることこそが少子化対策につながるとの考えに至ったのだそうで、「大手前通りのイルミネーションなど美しい夜の姫路を、デートスポットとして活用してほしい」と提案しました。
上原社長はスポーツを通した子どもたちの人間形成、子育て支援について話し、小中学生対象のアカデミーや、夏休みを利用した中学生対象の部活支援など、子どもたちの積極的な応援活動を続けていきたいと意気込みました。鑛氏は「若い方がいないと街が活性化しない。若者の行動が社会の起爆剤となり、その受け皿として官民で地域の魅力を高めていくことが重要」と応じました。
清元市長は結びに、「激動の世の中で、姫路は世界に向けた発信が大事。平和だからこそ、文化や芸術、スポーツなどあらゆるものが花開きます。平和の都市・姫路をよりアピールし、世界中から姫路を訪れる人に『なんて平和で素晴らしい都市なんだ』と感じていただけるよう邁進していきたい」と語りました。