神戸市交通局は、市営地下鉄の駅で、開業以来初めての特別清掃を実施している。ふだんの定期清掃よりも本格的な“丸洗い”によって、見違えるほどきれいになった箇所もあり、同交通局は「少しでも明るくなったと感じてもらえたらうれしい」とPR。今月末までに全駅について完了する予定だ。
同交通局は、地下鉄のブランド力アップ、沿線の人口増加やにぎわいづくりを目指したキャンペーン「KOBE KAWARU ACTION」(コウベ カワル アクション)」を18日からスタートさせた。
開始に先立ち同交通局は会見を開き、キャンペーン第1弾として、市営地下鉄26駅(全27駅のうち、神戸電鉄が管理する谷上駅は除く)の壁や床を、昨年5月から順番に本格清掃している取り組みを紹介。終電以降、始発までの限られた時間の中で、通常は水拭きだけで済ませている床面や壁、これまで手が届かなかった天井近くなどを強力な洗剤や高圧洗浄機を用いて徹底的に洗浄したところ、長年の頑固な汚れが取れ、当初の色を取り戻したという。清掃は26駅のうち23駅で完了していて、残り3駅も今月中に終わる見込み。
城南雅一・交通事業管理者は「(特別清掃を)やったらこんなにきれいになると分かった。ただ、最初に実施したところはすでに汚れ始めているので、今後は汚れやすいところを中心に清掃していきたい。駅をきれいにするだけでなく、われわれ職員の意識も変えていきたい」と話した。
そのほか車両や駅、地下通路などに大々的にキャンペーン広告を展開、関連する内容のタブロイド紙の無料配布も行っている。キャンペーンは3年間継続される予定で、今後は主要駅のトイレの改修、海岸線のホームドア設置などが計画されている。