一般公開が月2回に 神戸『湊川隧道』 国登録有形文化財の河川トンネル 「心ゆくまで空間味わって」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

一般公開が月2回に 神戸『湊川隧道』 国登録有形文化財の河川トンネル 「心ゆくまで空間味わって」

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 湊川隧道を地域おこしにつなげようと奮闘する若手メンバーもいる。隧道の活用を目的とし、友の会と連携して活動する「湊川隧道部」(13人)だ。

 隧道の公開日に合わせて、地元の商店街「マルシン市場」で「湊川隧道カフェ」を開催(※開催は不定期)。見学に来た人のお土産になるような、お菓子やパン、Tシャツ、手ぬぐいなど隧道にちなんだオリジナルグッズや、「湊川隧道カレー」などのスペシャルメニューを販売している。ほかに隧道と地域の名所を巡るツアー、隧道内で子ども向け映画を上映する企画なども実施。SNSやYouTubeで幅広い世代に向けてPRを行い、隧道を活用した地域の活性化に全力で取り組む。

 部長を務める、産業遺産写真家の前畑温子さん(40)は地元出身。前畑さんは「子どものころは隧道のことを知らなかったが、知っていたら誇りに感じたと思う」と話し、「子どもから大人まで多くの人に興味を持ってもらい、隧道を好きになってもらいたい。お店の人と一緒に、とことんこだわって作ったオリジナルグッズも楽しんでほしい」と呼び掛ける。

不定期で開催される「湊川隧道カフェ」では、オリジナルグッズを販売
「湊川隧道カレー」。スコップ型のスプーンでごはんに「トンネル」を作り、水に見立てたカレーを流し込む
「湊川隧道くんコロネ」
「湊川隧道くんロールケーキ」

 4月の定期一般公開日は6日(土)と20日(土)でいずれも午後1時~3時。20日はコンサートも行われる。予約不要、入場無料。問い合わせは湊川隧道保存友の会事務局、電話090-5255-6288。

■湊川隧道とは
1901(明治34)年に完成した日本で初めての河川トンネル。築造当時は世界最大級の規模だった。トンネルが作られる前の湊川は天井川で、開港場の神戸と古くから続く港町の兵庫を分断して東西交通の障害になっていたことに加え、川沿いに何度も洪水被害をもたらしていた。このため湊川を付け替え、会下山をくり抜いてトンネルで水を流すことになった。トンネルの規模は、全長約600メートル、幅約7.3メートル、高さ約7.6メートル。トンネルの構造は、断面が馬蹄形で側面と上部はレンガ、河床面に御影石が敷かれている。

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