大阪・関西万博の開催まで1年。
開催をめぐり様々な声が上がる中、甲南大学(神戸市東灘区)の学生グループが、これに先立つ1970年大阪万博(EXPO’70 / 大阪府吹田市・千里丘陵で開催)を検証し、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げる大阪・関西万博へつなげるドキュメンタリー映画を製作している。
学生たちは「芸術史」の授業で、EXPO'70を調査・研究発表し、新たな視点や気づきを得るプロセスを、映像作家の寺嶋真里氏がドキュメンタリー作品として1本の映画にまとめ上げる。
最終目標は、2025年大阪・関西万博会場での上映だ。
「Z世代」。厳密な定義はないが、野村総合研究所によると、1990年代中盤から2010年代序盤に生まれた世代を指す。2024年現在13歳~29歳前後の年齢層に当たり、効率主義、仕事よりプライベート重視、多様性を重んじるなど、従来の若者のスタイルとは異なる。
スマートフォンやSNSの普及期に生まれ育ったZ世代は、物心がつくころにはモバイル端末に触れ、SNSを通じて交流することが当たり前となっている。
学生たちは、その「Z世代」に当たる。昭和そのものを知らない。ましてや1970年の大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」という言葉を聞いても心に響かない。
こうした中、神戸で”ある展示”を見つけた。
2024年3月、大阪・関西万博開幕1年を前に神戸のウォーターフロントにあるデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で開催された 「1970 大阪万博展覧会 Re:PLAY エキスポ・ポスター・アーカイブ」。
建築家・黒川紀章氏が設計した1970年大阪万博のパビリオン「タカラ・ビューティリオン」をモチーフに、”当時のポスターを展示しただけの空間”で学生らが見たものは…
ある男子学生が、ラジオ関西の取材に答えた。
【甲南大学人間科学研究所_ART・公式X】
【アート・ドキュメンタリー映画「EXPO’70前衛の記憶~アコを探して」製作報告】